2010年4月5日

A tribute to Casper the bus using cat訃報:バス無賃乗車猫のキャスパー


本ブログ2009年8月12日付記事で御紹介したバス無賃乗車常習猫キャスパーにゃんの訃報をお伝えしなければなりません。ぐすん。


キャスパーを乗せていた路線バスを運営する英ファースト社のプレスリリース

A Tribute to Casper the cat

「猫のキャスパーへ捧げる追悼」

It is with great sadness that we learned of the death of Casper, who liked to travel on our service 3 bus from outside his home in Barne Barton. Casper

was run over by a motorist outside his home on Thursday 14th January, and sadly died from his injuries.

当社路線バス3番線が経由するバーン・バートンにある自宅からバスを利用するのが大好きだったキャスパーの訃報を受け、当社は悲嘆にくれました。キャスパーは自宅の外で1月14日木曜日に交通事故に遭い、この負傷が原因で死亡しました。

Managing Director of First Devon & Corwall states,

ファースト社デヴォン・コーンウォール地方支社長は以下のコメントを発表しました。

"We were devastated to hear that Casper had been involved in an accident; he was a regular passenger on Service 3 in Plymouth and had become very well known across the business. On hearing the new

s of his death, many of the drivers expressed sympathy for him and Susan, and we contacted her to offer our collective condolences.

「私どもはキャスパーの交通事故を聞いて絶望しました。キャスパーはプリマス市内の路線バス3番線のレギュラー乗客で、業界でも有名でした。キャスパーの訃報を聞き、当社の運転手たちは追悼の意を表明し、飼い主であるスーザンさんには当社から公式に謹んでお悔やみ申し上げます。

"Casper touched many peoples lives and clearly had a very exciting life travelling around Plymouth and who knows where else. I suspect hes now exploring heaven and is telling all the other cats up there about the many adventures he had.

キャスパーは沢山の人に喜びをもたらしただけでなく、明らかにエキサイティングな猫生を送りました。プリマス市内をバスで巡回するほかにも大冒険をしていたのではないでしょうか。今となっては誰にも判りませんが。個人的には、キャスパーは今、天国を冒険中で、天国にいる他の猫達に自分の冒険談を話して聞かせているのではないかと思っています。

"Caspers image will remain on the bus for some time to come, and we hope that seeing it around town will give Susan some comfort. Casper is also due to feature in a childrens TV programme later this year, detailing his exploits on the bus in the city - so his memory will live on, giving people pleasure, for a while yet."

キャスパーの写真は、このまま暫くの間、バスの窓に掲載したままにします。これを見て、スーザンさんが

少しでも慰められるなら、と願っています。また、子供向けテレビ番組として、バスに乗って市内を探検するキャスパーが主人公の新しいシリーズが2010年後半に放映開始となる予定です。ですから、キャスパーの思い出は人々の心の中で生き続け、喜びをもたらし続けることになっています。天国に行ってしまったからといっても、まだまだ終わりではないのです」

....(>_<)....


ぐすん。この悲報は、英国内猫ニュース報道では定評のあるタイムズ紙も大きく報道しました。

http://entertainment.timesonline.co.uk/tol/arts_and_entertainment/books/article7005168.ece


同記事によると、キャスパーの訃報を受けて、アルゼンチン、イタリア、オーストラリア、インドネシアなど世界中から飼い主スーザンさんへお悔やみのメッセージが届いているそうです。

一方、ニューヨークの出版社サイモン&シャスター社は、キャスパーの物語を出版する意向を明らかにしました。

同社の出版局編集者の一人ナイジェル・ストーンマン氏は、プリマスに出張してきて、スーザンさんと3時間話し合いました。


ナイジェルさんによると、キャスパーの本は、子供だけでなく大人にも読んでもらえるものになり、キャスパーの写真も何枚か掲載して、秋に上梓される予定といいます。スコットランド人の著者(女性)が執筆を担当することに決定していますが、交渉中なので著者名の公表はまだできないとのことです。


この最初の本が成功を収めたならば、次に翌年、子供向け図書の出版も計画されています。ナイジェルさんは、昨年キャスパーの冒険を知ってから、魅了されてしまったといいます。「驚愕の、しかも心温まるお話です」と言うナイジェルさん。「現在、経済的な滅亡感があふれている中で、特にラブリーなストーリーです。


ファンタスティックなお話ですから、著者も特に心を込めて語るように執筆します。キャスパーの世界に拘った重要な人々すべてを盛り込んで。(プリマス市内という)ローカルなお話が、世界中の人々の琴線に触れることができるなんて、驚くべきことです」


スーザンさんは、タイムズ紙の取材を受けて、「キャスパーがこんなに関心を呼ぶなんて信じられませんが、素晴らしいことです。ただ、世界中からの関心を呼び集めるために、キャスパーを失わなければならなかったのが残念で悲しいです」と答えています。


独占出版権で提示された金額は非公開ですが、スーザンさんは、愛猫の死から利益を得たくないと主張し、収益はすべて慈善団体に寄付すると決意しています。


スーザンさんは、「世界中から追悼の手紙やカードを送ってくれたみなさんに、感謝したいと思います。会った事もない見ず知らずの人から、こんなにお悔やみのメッサージを頂くなんて、感動しています。キャスパーは戻ってきませんし、今もキャスパーを失った事実に直面するのは辛いですが、みなさんの心の中にキャスパーが生き続けると思うと、また本が出版されることでキャスパーの思い出が永遠に残ることを考えると、嬉しくなります。


本の出版が待ちきれないくらい楽しみです。それに、本の収益で(スーザンさんに飼われる前の動物愛護収容所時代の)キャスパーみたいな不運な小動物を(慈善団体への寄付を介して)手助けすることができるのが幸いです」と付け加えています。


サイモン&シャスター社は、英語圏では最大の出版社のひとつで、スティーブン・キングやマイケル・ムーアなどの人気作家を抱えています。


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